グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質をいいます。
水を加えてこねると弾力性と粘着性を持つ性質があり、このグルテンがパンやお菓子のモチモチとした食感やフワフワとした食感を生み出しています。
実はグルテンを摂取することにより小腸の炎症性症状を発症する人もいるそうです。
また、セリアック病と呼ばれる慢性消化器疾患を抱える人の体内ではグルテンが免疫反応を増幅させて
小腸にダメージを与え、深刻な胃腸障害と栄養欠乏を引き起こすこともあるそうです。
この状態を放っておくと、腸がんだけでなく、不妊や骨粗しょう症などの合併症につながることもあるのだとか。。
そこで生まれたのがグルテンを含まない食事法としてグルテンフリーが流行り始めました。
グルテンフリーの効果としては皆さんもご存知かと思いますが、小麦粉をカットすることでダイエット効果、和食中心の食事になり甘いものや油っぽいも減り、肌への刺激物も減ります。
グルテンは腸への影響を及ぼすことからグルテンを控えることでお通じ改善されたりもします。
グルテンフリーは良いこと続き。。と思っている方が多いと思いますが、
実は大きな落とし穴があります。
グルテンフリーの生活は、全粒パンなど食物繊維豊富な小麦製品がカットされてしまうため
食物繊維、カルシウム、鉄分などの栄養素が不足してしまいます。
ですので、医学的な理由がないのにグルテンフリーを選ぶのは危険が伴います。
もともとは小麦アレルギーやセリアック症の人の為の食事法です。
ダイエット目的でされても人により効果が違いますので必要な栄養素が摂れているか確認をしてください。
グルテンが含まれる小麦は、悪者扱いされてしまうことも多いですが、
大切な栄養素も多く含まれています。
グルテンに弱い体質の人もヘルシーな食生活が送りたいだけの人も、
グルテンフリーの生活を送るなら、必須不可欠な栄養素が全部摂れているかどうか
確認しながらおこないましょう。
サラダにフルーツや豆類を加えたり、夕食で摂る野菜の量を増やしたりしてみるところから始めてみては?